ミラノサローネレポート
 

ミラノサローネ国際家具見本市 2011 レポート 第三回

SAINT BABILAシリーズ by RIVOLTA社。

 
 

 
 

前回に引き続いてミラノサローネ2011の新トレンド、SAINT BABILAシリーズにお話しします。
このSAINT BABILAには、注目すべきトピックが3つあります。ひとつ目は、プロデュースがRIVOLTA社であることです。

RIVOLTA srl.は、今でもビジネスの中心はモダーンなソファを中心としたリビングセットで、主な市場はドイツ・フランス・スイスなど始め東南アジア香港・韓国などへ輸出もされております。工場はミラノの北LISSONEにあり工員も含め25名ほどの小さな工場ですが、そこで生産されるソファの品質はイタリアでも10本の指に入ると思います。
RIVOLTA社とは25年前からのお付き合いがあり、私の父がオフィスでRIVOLTA社のソファを使用しておりましたが20年経っても全く型崩れせず、皮もほとんど皺にならず、これが本当のヨーロッパの本物と思って感心をしておりました。
こんな、会社が突然ネオクラシックを開発したのですから、こちらも驚いたわけです。
しかし、どんな家具を作らせても、このマリオ・リボルタ社長のまじめさと品質の高さが証明され、すばらしい出来栄えの商品となりました。
マリオ社長が私にひと言話した言葉ですが、昨年10月から6ヶ月かけてシリーズ全体の開発を実行し、開発費とミラノ市内カブール広場にショールームを出店する費用も含め150,000ユーロ、約1,800万円かかったと言っておりましたのが印象に残っております。

ふたつ目は、そのシリーズ名、SAINT BABILAが意味するものです。
SAINT BABILA(サンバビラ広場)は、前回も申し上げた通り、ミラノっ子にとっては、大聖堂のあるドゥオモ広場と並ぶミラノを代表する場所です。東京で言えば銀座に雷門浅草寺か明治神宮となるのかもしれません。
そしてそのミラノの中心地でもひときわ目をひくファッショニスタ憧れの高級ブティック街、イタリアンモードの聖地です。SAINT BABILAシリーズは、そんなイタリアンファッションをばりっと決めた金持ちのミラネーゼが使う家具をイメージして想像されたデザインとライフスタイルだそうです。

三つ目は、このシリーズのデザイナーが今、ヨーロッパで最も旬のSAMUELE MAZZA(サムュエル モッザ)であることです。モード界のブランドを代表するジャンフランコ・フェレの一番弟子として活躍。現在ではインテリアデザイン・家具のデザイン・雑誌などの編集まで手広くこなしています。

さて、そのSAINT BABILAシリーズ。ミラノサローネ2011で発表されたプレスリリースから、ご紹介します。
このシリーズのシンボルとなっているのが『ハンドバッグ』です。ルイヴィトン、プラダ、グッチ。ブランドのキーアイテムである『ハンドバッグ』を意匠のアイコンとして、魅惑的なモードに誘発されたグラマラスな世界を、インテリアアートとして表現しています。

 
 




 
  RIVOLTA社のSANIT BABILA  
 

<SANIT BABILA>シリーズ、いかがでしたか。随所に真鍮製の鋲や、バックル、ファスナーがチャームポイントとして配置されています。ジーンズのジャケットを連想させるソファもありました。
デザイナーはSAMUELE MAZZA(サムュエル モッザ)。よろしければ彼のHPもご覧ください。
http://www.samuelemazza.com
RIVOLTA社、<SANIT BABILA>シリーズにご興味のあるかたはどうぞお気軽にお問い合わせください。

 
 

 
 

ミラノサローネ2011レポート(第四回)