ミラノサローネレポート
 

ミラノサローネ国際家具見本市 2011 レポート 第四回

今回は、コスガ・ファニチャーのパートナー、DESIGN STUDIO KENの榎本氏にご寄稿いただきました。

 
 

<ニューアームレスチェア登場>

通常SOFAの形を呼び分けるときに、日本風にいうと「肘掛け椅子」「片肘椅子」「肘なし椅子」「長椅子」「カウチ」などなど。ところが今回のミラノでは今までのようなの呼び方ができないSOFAが静かなブームです。
かたち的に、いわゆる肘はないのだけれど従来の肘なし椅子と呼ぶにはややニュアンスが違う。そんなSOFAの代表例をご紹介します。

 
 

ミラノサローネ2011Busnelli
Busnelli社のSOFA:
手を載せる場所はありませんが、肘を預けるふくらみを持っています。肘がない開放感と腰の部分をやさしく包んでくれる安心感がポイントです。クッションの縫製もオーソドックスに仕上げ、細く華奢な脚がさらに全体のシンプル感を強調しています。高い縫製技術を持つ同社だからこそ表現できるデザインかもしれません。

 
 

ミラノサローネ2011Busnelli
Busnelli社のSOFA:
(手前右):SOFAの側面から見るとシェル状をしているのがよくわかります。
(奥中央):同デザインのシェーズロング;どこにでも置けそうな単品でも完結した存在感があります。

 
 

ミラノサローネ2011AngeloCappellini
ANGELO CAPPELLINI社/ OPERA COMTEMPORARYシリーズ:
第2回のレポートでもご紹介しましたが、こちらがネオクラシックバージョン。伝統的な手法をうまくミックスして新しいトレンドを生み出しています。

 
 

ミラノサローネ2011AngeloCappellini
ANGELO CAPPELLINI社/ OPERA COMTEMPORARYシリーズ:
コンパクトにまとめたオケージョナルチェア。こちらはやさしい曲線のシェルがエレガントです。

 
 

 
 

ミラノサローネ2011レポート(第一回)

 
 

ミラノサローネ2011レポート(第二回)

 
 

ミラノサローネ2011レポート(第三回)